【退避勧告(たいひかんこく)】とは?海外の安全情報活用術!安田純平さんを参考に理解する

安田純平さんを参考!退避勧告とは?安全情報活用術
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退避勧告が出されている最中、実際にあった事件を参考にし危険情報を理解してゆきたいと思います。

外務省が退避勧告(たいひかんこく)が出されていた地域(シリア全土)で武装組織(ヌスラ戦線)に拘束されていたフリージャーナリストの安田純平(やすだじゅんぺい)さん44歳が2018年10月23日無事に解放されました。

外務省は2011年4月からシリア全土に対し、最も強い危険情報である発信し「退避勧告」を出し続けている最中、「渡航しないよう」注意し呼びかけていたところ、安田さんは渡航してしまい2015年6月から連絡が途絶えシリア北西部のイドリブ県に拘束されました。



渡航(とこう)とは航空機や船舶で海外へ行くこと。

拘束から解放までの足取り
2015年6月:中旬に拘束
2016年3月:安田さんとみられる人物の映像がインターネット上で公開
2016年5月:「助けてください。これが最後のチャンスです」などと日本語で記された紙を持った画像が公開
2018年6月:安田さんとみられる男性が英語で家族に向けたメッセージを話す映像が公開
2018年7月:安田さんとみられる人物が、オレンジ色の服を着て、「私の名前はウマルです。韓国人です。きょうの日付は、2018年7月25日とてもひどい環境にいます、今すぐ助けてください」と話す動画が公開

(Youtube:43秒)
2018年10月:23日解放(約3年半)

オレンジ色の服を着て公開される姿をニュースで見ると、以前にもあった最悪な結果になるのでは?と誰もが思っていたはずですが、無事に解放され安堵の思いです。

安田さんは2004年(平成16)にも現地に取材に入り、武装グループに拘束され、3日後に解放された経緯があります。
「自衛隊がイラクに派遣される中で、現状をチェックするために取材していた。政府の判断がほんとうに正しいか考えるためには、その地域に取材に行かなければわからない」と熱血コメントしており、外務省が退避勧告が出されている地域にも取材を続けてきた方なのです。

退避勧告が出し渡航しないように注意を呼びかけていながらも取材に行き拘束される、この時は世間の批判もあったことを思い出します。

この退避勧告とはいったい何なのでしょうか?でもこれだけ話題になった事件です、退避勧告についてや海外の安全情報など調べ二度とこのような拘束されないための活用術を調べてみることにしました。

退避勧告とは

在外邦人に対し、現地からの退避を呼びかけること。
外務省が提供する海外危険情報のうち、最も危険度の高い場合に出される勧告のこと。
現地に滞在しているすべての日本人に対し、安全な国への退避や日本への帰国を勧めるもの。

外務省は、観光や経済活動などさまざまな目的で海外に滞在する日本人に対して、特定の国または地域の治安や安全性に関する情報提供を行っている。

ただし、この海外危険情報には法的拘束力がないので、渡航を禁止したり退避を命令したりというように強制されるわけではない。
結局は、「自分の身は自分で守る」という心構えでやっていくしかないわけだ。
引用元:Weblio辞書

退避勧告は危険情報の一つの危険度カテゴリーの中に入り、2002年4月26日より4つに区分され外務省では安全情報を常時発信しています。

危険度レベルを表わす4つ
レベル1(黄色)  :十分注意してください。
レベル2(濃い黄色):不要不急の渡航は止めてください。
レベル3(オレンジ):渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
レベル4(赤色)  :退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

レベル1の詳細
治安は全体的に安定しているが、金品を狙ったスリや恐喝・強奪などの各種犯罪が多発します。
局地的なデモ行進に渡航者が巻き込まれるなど負傷や拘束される可能性があるようです。

レベル2の詳細
渡航の是非を検討します、渡航する場合は十分な安全措置を講ずることが必要。
不要不急の渡航を控えるレベル。

レベル3の詳細
治安や政情が安定しておらず、テロリストや海賊・山賊などの武装勢力に外国人が狙われる場合がある。
クーデターや内戦などの内乱に市民以外の外国人が巻き込まれる。
自主的に駐在員を含め、家族を安全な周辺国へ避難させる。
一時帰国させる手配をさせる事が多い。

レベル4の詳細
地域を統治する政府機能が著しく欠損している。
治安当局が機能していないため、武装勢力に外国人が狙われたり、内乱・武力衝突・戦争に巻き込まれる。
邦人渡航者の生命に危害が及ぶ可能性が高い。
日本国大使館の職員も周辺国へ避難するため、対応そのものが出来なくなる。
事態に巻き込まれる可能性が高く非常に危険な場所。

色塗りされた部分が危険レベルとされている世界地域です。(2018年10月)
世界の危険レベル2018

ここで「退避勧告:レベル4」が危険度を表わす中で一番危険だということがわかります。
安田さんが拘束された中東であるシリアのイドリブ県がどのように危険だったのかマップで確認したいと思います。
中東エリア:赤矢印
中東を含む世界地図
画像元:外務省HP
シリア:レベル4の赤色が塗られていますので、渡航せず退避レベルとなります。
シリア
シリアのイドリブ県はどうなっているのか?
イドリブ県
全て赤色、危険な地域と納得できます、黒矢印の先が安田さんが拘束されていた場所になります。
改めてすごい場所で取材したのだと驚きです。

現在も退避勧告されている国や地域

1、アフガニスタン:2007年7月25日より全域
2、アルジェリア:(リビア、ニジェール、マリ、モーリタニア国境地帯)
2008年8月にアフガニスタン日本人拉致事件が発生し31歳の男性が銃弾で撃たれ死亡した。
3、イエメン:2011年3月7日より全域
4、イラク:(ニナワ県、キルクーク県をはじめとする周辺地域)
2003年11月29日に日本人外交官2人が射殺された。
2004年4月7日に日本人3名が誘拐15日解放、14日も日本人2名が誘拐17日解放された事件の中に安田純平さんが含まれます。
2004年10月27日に日本人1名が首を切断され殺害された。
5、イラン:(パキスタンとの国境地帯、ケルマーンシャー州とイーラーム州のイラクとの国境地帯)
6、インド:(ジャンム・カシミール州管理ライン付近)
7、エチオピア:(エリトリア、ソマリアとの国境地帯周辺)
8、カメルーン:(極北州)
9、ケニア:(ソマリアとの国境地帯と北東地域ダダーブ難民キャンプ周辺、北東地域ガリッサ郡ガリッサ市)
10、コンゴ民主共和国:(南キブ州、北キブ州、オリエンタル州北東部及び中央アフリカ国境地帯カサイ三州)
11、シリア:(2011年4月26日より全域)
2012年北部・アレッポで取材中の邦人ジャーナリストが銃撃に巻き込まれ死亡。
2015年1月~2月、武装集団に拘束された日本人2名は、ナイフで殺害された。
12、ソマリア:(全域)
13、チャド:(リビア、中央アフリカ、ニジェールとの国境地帯とカメルーン極北州との国境地帯、ラク州およびチャド湖周辺)
14、中央アフリカ共和国:(2012年12月28日より全域)
15、トルコ(シリアとの国境地帯、イラクとの国境地帯の一部)
16、ナイジェリア(ボルノ州、ヨベ州、アダマワ州)
17、西サハラ地域(「砂の壁」以東の地域)
18、ニジェール(ニジェールの北緯15度以北全域、北緯15度以南のマリ・チャドとの国境地帯)
19、パキスタン(カシミール管理ライン周辺、アフガニスタン国境、連邦直轄部族地域、北西辺境州およびバロチスタン州のクエッタ市)
20、ブルキナファソ(ウダラン県、スム県、ロルム県、ヤテンガ県北部)
21、マリ共和国(北部地域(トゥンブクトゥ州、キダル州、ガオ州)、中部地域(モプチ州、セグー州)、南部地域のうちクリコロ州の北部およびカイ州の北部)
22、南スーダン(2018年2月1日頃より全域)
23、モーリタニア(マリ国境地帯(ホード・エルガルビ州アマケまで)、アルジェリア国境地帯)
24、リビア(2014年7月17日より全域)
25、レバノン(バールベック・ヘルメル県アルサール地区)

(2018年7月31日付)
これだけの国や地域が退避勧告に該当しているとは驚いております。

海外の安全情報活用術

外務省による海外安全ホームページを参考にすれば、海外安全情報の現状を把握できるのでとても便利でオススメです。

1、活用術としてはじめに外務省の海外安全ホームページを開きます。
外務省海外安全ホームページ こちら

2、地図上をクリック又はタップする、もしくは検索欄に国や地域名を入力し検索します。
3、「地域からの選択」画面が表示されるので、確認したい地域をクリックします。
4、海外安全情報がより詳しく色づけされていますからレベルがいくつなのか確認できます。
5、さらに確認したい地域をクリックすると、詳細情報が表示され確認できます。
・危険情報(感染情報があれば表示されます)
・現地大使館・総領事館からの安全情報
・スポット情報・広域情報(最新内容が表示)

これだけの情報内容が更新されつつ案内していますので、渡航には非常に便利です。

また、海外安全ホームぺーじでは渡航する場合は個人登録をするよう案内されています。
・海外旅行
・海外出張
・海外留学
・海外生活

3ヶ月未満の渡航には「たびレジ」登録、3ヶ月以上の渡航には「オンライン在留届」が用意されています。

さらに旅行者の方のために出発前の準備としての内容も書かれてあるので便利です。
お役立ち情報の中には、「大使館・総領事館ができること・できないこと」も書かれてますから、トラブル防止に役立つと思います。
活用できる海外の安全情報ではないでしょうか!

おわりに
もう一度拘束されていた安田さんの画像を比較してみたいと思います。
2015年2月の拘束前の画像です。

拘束中の安田さん、ウマルさん?:2018年7月

解放された後の表情:2018年10月


安堵の表情が伺えます。

開放された理由は、日本政府(安倍総理大臣)が協力を得たカタールやトルコに加え、関係が良好なヨルダンなど関係国に対して首脳会談の際などに、安田氏の解放に向けた協力を働きかけていたということが開放された理由のようです。
「ご本人はああいう形で解放されたいうのは望まなかったのでは?」というネット情報もあります。
2018年10月25日トルコ・イスタンブールから空路で午後7時ごろに成田空港に到着する予定です。



英雄として迎えるべき?ジャーナリストの拉致は自己責任として迎えるべき?拘束中の生活は地獄のようだったと振り返していますが、会見ではこれだけ話題になっていますから真実をお願いします。

退避勧告(たいひかんこく)地域は決して行ってはいけないことが理解できたと思います。
外務省HPの安全情報を活用し渡航には日々変化する情報収集をし安全を心掛けてください。

このような拘束が二度と起きないようにするのはLV1~LV4の情報収集です。
滞在中は、常に「自分の身は自分で守る」との心構えでしょうね。

 

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