阿蘇山観光で噴煙・噴火に備えておくこと!注意事項・噴火レベル1~5とは?自動車への火山灰防止策

阿蘇山噴煙・噴火、備えておく必需品、車の火山灰防止策!





目次 Contents

熊本県側から阿蘇山(あそさん)、中岳火口を入山規制されているところまで観光へ行ったことで緩んだ気持ちを引き締め「備える」という内容になります。

現地で実際に訪れると、もしも今噴火したらどう対応する?備えはどうしたら?と阿蘇山の噴煙は白く時には黒く、と眺めている間だけでも変化し風向き次第では硫黄の臭いを嗅ぎさらに恐怖を感じる場所でもありました。

訪れた場所は、阿蘇警察署阿蘇山上警備派出所前パーキングです。
下記(赤アイコン)が観光し噴煙を観た場所です。

ここまでが2019年9月に観光できる場所、阿蘇ロープウェイはもちろん運休、バリケードや警備員も立ちこれより入山禁止という状況でした。
阿蘇山:阿蘇警察署、阿蘇山上警備派出所
(タップすると画像は拡大します)

阿蘇山警察署 阿蘇山上警備派出所からの撮影です、モクモクと噴煙が、距離はあるとはいえ噴火したら思うと怖いですよ。

初めて火山灰を手にしたときは、この粒子が体内に入り体に影響がでる、車にも傷をつける程度までは理解していたつもりでしたが、現実の噴煙を目の当たりにし、マスクやゴーグルだけでは貧弱、もっと何か備えておく必要があると感じた次第です。
阿蘇山:阿蘇警察署 阿蘇山上警備派出所
駐車場の端には火山灰が積もっておりました。
上が通常のアスファルト、下が火山灰(降灰)です、確かに細かい。
阿蘇山:火山灰
触ってみましたが、サラサラしてました。

今後の噴火、噴煙にどう備えればよいのでしょうか?

阿蘇山だけでなく、日本各地でも噴火というニュースを聞いております。
観光だけではいけいない!身近に発生するかもしれない日本列島、今回の阿蘇山観光をきっかけに噴火に備える内容をご紹介したいと思います。



何に注意すればよいのか?

火山噴火・噴煙に対し何に注意しなければならないのでしょうか?

やはり熊本県の阿蘇山防災体制を基本に考えるべきだと思います。

その中身を観て必要な知識と理解しておきたい内容は?こちらになります。

・気象状況を把握しておく。
噴火警戒レベル5段階を理解し、活火山へ観光するときは警戒レベルを把握しておく。
・噴煙が上がっている観光の場合、風向きで火山灰が降る「帽子」「マスク」を持参する。
・活火山へ観光に行く場合「避難壕(ひなんごう)」が設けているのか有無。
↓こちらが避難壕↓です。
避難壕(ひなんごう)
(タップすると画像は拡大します)

火山灰(降灰)だけでなく噴石もある。
火山ガスの影響もある。
火砕流・火災サージもある。
水蒸気爆発もある。
泥流(土石流)もある。
・観光地の避難場所も理解しておく。

火山噴火レベルが適用されている火山

噴火警戒レベルが運用されている火山一覧表
噴火レベル警戒火山一覧
(引用元:気象庁 タップすると画像が拡大します)
ご覧の通り、今回観光した阿蘇山も含まれています。
よく見ると、近畿地方、中国・四国地方、沖縄地方を除き日本全域の48火山(50の火山のうち)が該当しておりました。

本当におでかけする際は、まさか!とか思わないほうがよいかもしれません。

火山噴火レベルの5段階の詳細

噴火警戒レベル5段階の詳細はこちらです。

噴火警戒レベル 火山活動の状況 住民らの行動 登山者への対応
レベル1
活火山であることに注意
静穏 通常の生活 特になし
レベル2
火口周辺規制
火口周辺に影響 通常の生活 火口周辺の立入規制
レベル3
入山規制
居住地近くまで重大な影響 今後の火山活動に注意 入山規制
レベル4
避難準備
居住地に重大な被害の可能性 避難準備
レベル5
避難
居住地に重大な被害 避難

2019年9月に訪れた阿蘇山は「レベル2」でしたので、「火山口周辺に立入規制」していた理由が判明しました。

阿蘇山以外にも、鹿児島県の桜島では2019年9月16日~19日まで計25回の噴火が確認されています。
気象庁によれば、桜島の噴火警戒レベル3と発表され「入山規制」になっております。

今後の火山活動に注意したい火山です。

このように、ニュース等で発表される内容を照らし合わせても今後の対応策となるのでは?と考えます。



気になる火山噴火さまざまな現象

気になる噴火現象を理解しておきます。

火山灰「降灰(こうはい)」とは?注意すること。

降灰とは?

火口から放出される火山灰や軽石は上空の風に運ばれます。
風向きによって、積もる場所が変わり、風下側に厚く積もります。
日中でも薄暗くなり、視界が悪くなります。
火山灰を吸い込むとノドを痛め、目に入ると炎症を起こします。

避難の際にはマスクやゴーグルを着用します。

噴石(ふんせき)とは?注意すること。

噴石とは?

数cm~数10cmの岩が噴火に伴って火口から飛来するもので、1m以上の岩が数Kmも飛ぶこともあります。
噴石は建物を破壊するほどの威力を持っています。

噴石は速度が速く発生してからの避難では間に合いません。
事前に危険区域外へ避難する。

火山(かざん)ガスとは?注意すること。

火山ガスとは?

噴火時のほか、阿蘇山でもふだんから発生してます。(警戒レベルでアナウンスしてます)
噴火口、噴気孔、温泉涌出孔などから噴出する気体です。
ふつう大部分は水蒸気です。
・硫化水素(卵の腐ったような臭い)
・二酸化硫黄(マッチを擦ったときのようにツンとした強い刺激臭)
・二酸化炭素(無臭)
などの有害な物質が含まれることがあり、死亡事故に至ることもあります。
二酸化炭素は臭いが無いので、気づかないうちに酸欠状態となって倒れます。

これらの有毒ガスは空気より重い。
・くぼ地や低地、谷筋などガスがたまったり集まりやすい地形や風が弱くガスがよどみやすい気象条件のときには、ガス中毒事故が発生しやすいので特に注意が必要です。

火砕流(かさいりゅう)・火災(かさい)サージとは?注意すること。

火砕流・火災サージとは?

火砕流は、火山灰・軽石・岩塊・火山ガスなどが混ざり合って、火口付近から斜面を流れる現象です。
火砕流よりも軽石や岩片が少なく、砂嵐のような現象を火砕サージ(火砕流の熱風部)といいます。
流れの速度は速く、時速100Kmを越える場合もあります。
高温で破壊力が大きいため、建物・田畑・森林などを破壊し、焼きつくし、埋めつくします。

火砕流・火砕サージは発生してからの避難では間に合いません。
事前に危険区域の外へ避難する必要があります。
危険を感じたら、避難広報が出る前でも自主的に避難してください。

水蒸気爆発(すいじょうきばくはつ)とは?注意すること。

水蒸気爆発とは?

マグマに熱せられた地下水などが、水蒸気となって爆発的に地表に出る現象です。
マグマのかけらも噴出する激しい爆発をマグマ水蒸気爆発といいます。
火口から噴石や火山灰が放出され、火砕サージが発生することもあります。

規模の大きな火砕サージは、温度が高くない場合でも勢いが激しく建物を破壊する威力があります。
噴石・火砕サージの危険区域の外へ避難することが必要です。

泥流(でいりゅう)・土石流(どせきりゅう)とは?注意すること。

泥流(土石流)とは?

土砂・岩塊(がんかい)などが水と混ざり合って谷を流れ下る現象を泥流(土石流)といい、以下の種類があります。
・降雨型泥流(こううがたでいりゅう)
噴火に直接関わらず、降雨によって発生するものを降雨型泥流(土石流)といいます。
火山灰が降り積もったところでは、少ない雨でも降雨型泥流が発生しやすくなります。

・熱泥流(ねつでいりゅう) 火口噴出型泥流
火口から泥流が直接流れ出すものを火口噴出型泥流といいます。
熱いお湯が多い場合は熱泥流とも呼ばれ、蒸気が立つのが見られます。
降雨とは無関係に発生します。

・融雪型泥流(ゆうせつがたでいりゅう)
山に積雪があるときに火砕流が発生すると、その熱によって雪が融け、融雪型泥流が発生します。
融雪による水分が多く、広い範囲に氾濫することがあります。
時速は数10Kmに達することがあります。

泥流は地形的に低いところを流れるのが一般です。
危険区域外へ避難し、できるだけ高いところへ逃げてください。
川や谷への出口にはちかづかないでください。

このように、火山活動における現象は一部ですが、代表的なものです。

注意することを理解すると「避難」という言葉が多く使われております。

どのように避難するのか、通常であればどうしても自動車で避難する、子供がいる、高齢者がいるとなればどうしても車での移動手段になってしまうのが現実的ではないでしょうか。

降り積もる火山灰を想定し、クルマで移動する際の注意点を掲げてみます。



火山灰(降灰)がある場合、自動車で避難や運転する場合の注意事項

日常生活に大きな影響を及ぼすのが降灰です。
火山灰は、硬いガラス質の物質も含まれています。

・クルマの通行で灰が舞い、歩行者に健康被害が与える可能性。
・降灰より路面は滑りやすくなる。
・降灰により視界が悪くなる。
・日中でもヘッドライトを点灯し安全走行する。
・降灰によりセンターライン、路面の路側帯や横断歩道は見えづらくなる。
・降灰の重さで電線が切れる可能性。
・停電で信号機も踏み切りも動作しない可能性。
・灰が積もったワイパー使用でガラスに傷をつけるため、走行前に払い落としてから走行する。
・払い落とすとは拭くのではなく、エアー(コンプレッサー付)使用か水で流すこと。
・降灰の量と走行距離が関係しますが、エアフィルター詰まり交換やエンジンオイルの交換も早まる可能性。
・気象予報で風向きなど把握しておく。

クルマに積もった灰を落とすには、タオルが便利のようです、最初にワイパーを使用してしまうとフロントガラスが傷だらけになります。

乾いたタオルをフロントガラスに叩いて落とすのが出先や水がない場合の対処処置、一番は大量の水で落とす、少量の水は逆に泥状になり固まるそうです。

火山灰=ガラスの粉という考えを持つ、ワイパー使用は綺麗してから使用するのがよい。

今回、観光中に火山灰を受ける影響はありませんでしたが、火山灰が舞うような運転走行をする場合で観光される方、十分に気をつけて運転トラブルにならないようご注意下さい。

何を備えればよいのか?

火山噴火・噴煙に対し何を備えればよいのでしょうか?
どうしても観光のときは、手荷物を軽くするため防災備品を旅行に持って行くのは難しいと思いますが、最低限の荷物は旅行カバンに入れ備えていたほうがよいと思います。

最低限の荷物は?(都道府県の活火山防災ガイドブック参考)

・帽子、マスク、ゴーグル、手袋
・コンタクトレンズ使用の方は眼鏡
・カバンはリュックタイプ
・動きやすい運動靴
・肌を露出させない(上着やズボン)
・雨具(カッパ・傘)
・携帯ラジオ(予備電池)
・懐中電灯(予備電池統一させる)
・普段飲まれている薬(多め)
・スマホ充電ケーブル
・モバイルバッテリー
・水
・保険証と現金

これぐらいの内容でしたら、荷物も少し増す程度ではないでしょうか。

これからの観光も含めて、家でいる場合、外出や旅行先と一度見直すのもよいのかもしれません。



おわりに

観光して実際に感じ、噴煙・噴火に備えておくこと、注意しておくことの内容でした。

自然の力を感じる、生きているという表現が正しいのでしょうか。

人間が造り上げた建物を粉砕し、さらに再建している作業員の方々をみるとこのまま噴火レベルが下がって!と思うばかりです。

規制解除を待っている方々も多いはずです、熊本のシンボル!阿蘇山、今を知る観光も価値はあると思います。

熊本県観光はこちらです。

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