青井阿蘇神社【熊本県人吉市】観光目線でオススメの見どころ~参拝して帰るだけではもったいない魅力ある建物ズバリ!車椅子・ベビーカー・杖利用してお参りできるの?
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蘇神社(あおいあそじんじゃ)、熊本県人吉市にある「JR人吉駅」から最短で歩くと290m約4分という近さでお参りができる神社です。
駅から近く、実は普通の神社(参拝して帰るだけ)ではなかったのです。
かやぶき屋根の神社は非常に珍しく、歴史は1200年以上もあり、国内最南端の国宝建築物が5つという存在感、内容を聞いただけでも一度は参拝してみたい!という気持ちになると思います。
本来なら一の鳥居のある参道から進むべき参拝手順となりますが、駅から一番近い徒歩ルートです。
青井阿蘇神社、観光目線でオススメの見所と車椅子やベビーカー、杖利用の方など、できるだけ気が付いた点含めてご紹介したいと思います。
青井阿蘇神社 人吉駅から徒歩ルート
はじめにJR人吉駅から徒歩で移動、マップ含めての紹介です。
人吉駅改札口を出ると隣にある「人吉市観光案内所」から「青井阿蘇神社」へ向かうルート、下記のマップで赤いアイコンが神社入口になります。
下記Googleマップでも290mで約4分と表示されてます。
気をつけていただきたい事は、横断する際の交通事故です。
このルートだと横断歩道がない場所が2つあります、ご注意ください。
この鳥居が歩いて行くと目印なり青井阿蘇神社の参拝入口になります。
この鳥居は自動車のお祓い用入口でした。
情趣(おもむき、しみじみとした味わい)感じませんか。
一礼して鳥居をくぐり左側(茶色の建物)は公衆トイレ、もちろん車いすの方でも利用できる障がい者トイレも完備しております。
鳥居の先、左斜め方向には「手水舎」があるので清めます。
平坦ですから、車椅子やベビーカーでもここからだと参拝できます。
ここから少し回り道の内容になります。
青井阿蘇神社 一の鳥居から徒歩ルート
どうしても「一の鳥居から参拝したい」方は、上のマップ画像⇧この鳥居⇧をくぐらず、道なり進みT字路右に赤色アーチの橋(禊橋)が見えるの方向を目指してください。
一の鳥居から拝殿まで行く徒歩ルートです。
蓮池の向こう側という言い方で伝わるでしょうか、超えると↓一の鳥居↓があります。
赤い橋は楼橋(ろうばし)又は「禊橋(みそぎばし)」と言い、コンクリート造の三連アーチ橋。(熊本県内では最古のコンクリート橋梁(りっきょう)です。
建造:1921年(大正10年)
橋の長さ:27m
幅:3.8m
この橋は、国の登録有形文化財になっております。
登録有形文化財(とうろくゆうけいぶんかざい)とは?
都市開発などで消滅が危ぶまれる近代建造物を守るため、1996年に設けられた文化財登録制度に基づいて登録される。
築後50年以上がたち、歴史的景観や造形に優れ、再現が容易でないのが選考基準。
すごく古くて貴重な橋だったのです。
観光した日は、青井阿蘇神社で結婚式、挙式をあげた二人が赤い橋「禊橋(みそぎばし)」で記念撮影する光景もありました。
奥に見えるのが一の鳥居です。
蓮池(はすいけ)という名前も納得できます、びっしりです。(9月上旬の撮影)
蓮の花が咲く開花時期は、6月中旬頃から咲きはじめ7月初旬~中旬まででしょうか、午前中しか咲かないのでご注意ください。
あと、蓮池を覗くと「鯉」が泳いでますよ、エサもあげられます。
↓車椅子やベビーカー・杖利用だと↓、禊橋(みそぎばし)中央に行くには2つ段があります。
アーチの歩く面はコンクリートですから段差は問題ないのですが、勾配があります。
ストッパーかけ忘れると、この橋の出口どちらも一般道路です交通事故には気をつけてください。
あと、柵(手すり)が低いので杖の方だとバランスを崩し、蓮池へ落ちる可能性があります。
一の鳥居くぐり、禊橋(みそぎばし)渡ると二の鳥居がすぐ見えます。
↓二の鳥居を一礼してくぐると左に手水舎↓、正面に楼門(ろうもん)かやぶきの屋根があり、さらに進むと拝殿があります。
車椅子・ベビーカーだと約12段ほど階段を上らないと拝殿まで行けません。
先ほどの鳥居があった場所へ戻る必要があると思います。
二の鳥居左側には、5~6本「杖」無料貸し出しもあります。
以上、青井阿蘇神社一の鳥居から徒歩ルート拝殿までの行き方でした。
では先ほどの鳥居をくぐり手水舎で清めた後の観光コース再開します。
境内の中、これだけは観ておきたい
それでは先ほど紹介した鳥居があります。
一礼しくぐり左にある手水舎で身を清め、先に進むと。
茅葺(かやぶき)屋根ばかり、どれが何?と戸惑うと思います。
青井阿蘇神社の境内見取図を参照しながら、これだけは観ておきたい「国宝建築物が5つ」紹介します。
↓JR人吉駅からこのように歩いてきました。↓
(引用元:青井阿蘇神社公式ページ)
赤丸で印がどこから?と戸惑った場所です。
先に参拝したいと思います、拝殿へ向かいます。
このあたりは砂利ではなく舗装されつつタイヤ付、キャスターでは移動しづらいと思いますが移動はできます。
この地面イメージ伝わるでしょうか。
青井阿蘇神社参拝 国宝の1つ目:拝殿
赤丸の印から、赤矢印まで移動します。
国宝の指定を受けた「拝殿(はいでん)」。
国宝(こくほう)とは?
国の宝。
特に、国家が指定して特別に保護・管理する建築物や美術品など。
私も国宝だから何?とまだピンときてませんし、凄いとも思えませんでした。
もう少し調べてみました。
2019年(令和元年)9月国宝指定件数は?
・建造物:227件(290棟) 2019年9月30日付
・美術工芸品:893件 2019年7月23日付
893件内訳(絵画:162、彫刻:138、工芸品:253、書跡・典籍:228、古文書:62、考古資料:47、歴史資料:3)
そうなんです、この建造物227件290棟の中に、青井阿蘇神社の建造物が国宝指定5つ含まれていたのです。
これには驚きです、ここで凄いことだと納得できます。
何でピンとこなかったと考えると、重要文化財と混ぜて考えていたことが原因でした。
重要文化財の建造物だけ調べてみると、同じく2019年9月30日付。
建造物:2,503件(5,083棟)のうち国宝指定は227件(290棟)
改めて凄いと思います、重要文化財の1/10以下が国宝。
国宝は最高のランク(重要文化財のうち特に優れたもの)であり、文化財として文化財保護法に基づいているそうです。
国宝!5つですよ、無駄話になりましたが青井阿蘇神社の国宝1つめ「拝殿」で参拝します。
青井阿蘇神社:国宝(拝殿)
参拝時に拝殿、神楽殿(かぐらでん)と神供所(じんくしょ)の三部屋が仕切られています。
内部の見学もできます。
神供所(じんくしょ)
神楽殿(かぐらでん)
車椅子での参拝は、一段上がる必要があります。
お参りしたあとは、2~4つ目の国宝へ移動します。
拝殿を周るよう右方向へ移動します。
青井阿蘇神社参拝 国宝の2~4つ目:幣殿・廊・本殿
お参りのあとは、右方向へ幣殿(へいでん)、廊(ろう)、本殿(ほんでん)の国宝が観れる場所へ移動します。
Googleストリートビューの画面で位置関係をご紹介します。
・右の木の陰に隠れている建物:本殿(国宝)
・正面の小さな廊下とも思える屋根と造り:廊(国宝)
・左に見える茅葺の建物:幣殿(国宝)
Googleストリートビューなので、左右に移動すると全体像が見え、把握できると思います。
画像左へ移動すると、先ほど参拝した拝殿(国宝)もあります。
・本殿(国宝)
御神祭(三柱の神)
初代の天皇、神武天皇の孫にあたる健磐龍命(たけいわたつのみこと)
その妃の阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)
二人の子供の國造速甕玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)
今から1200年前の大同元年(806年)に神社が建てられました。
阿蘇山周辺の守り神、阿蘇神社の御祭神十二神のうち三神が青井阿蘇神社に祀られております。
・廊(国宝)
右左両柱に彫刻があります。
「あ・うん」の形相をした一対の龍と剣など彫られており、このような形式は南九州の近世社寺建造物に影響を与えたそうです。
・幣殿(国宝)
内部には四季に通じた花鳥風月の彫刻。
外部は動植物の華麗な彫刻が、かざりかなぐにて彩られて(いろどられて)います。
幣殿だけ内部見学は可能です。
最後5つ目の国宝は少し後回し、今近くにある御神木や観ておきたいものご紹介します。
青井阿蘇神社参拝 さざれ石と御神木・大神宮
そばに「さざれ石」と御神木、大神宮があるので観ておくことお勧めです。
さざれ石(細石)は日本の歌「君が代」の歌詞、”きみがよ~「さざれいしのいわおとなりて」~”に使われている石でありますが、日本各地にも「さざれ石」は祀られております。
神奈川県だと鎌倉市にある「鶴岡八幡宮」、日本最大級のさざれ石は宮崎県日向市にある「大御神社」など。
この青井阿蘇神社にもありました。(本殿の右側)
御神木の右側にあります。
御神木(神楠)は囲いのある中央に、どっしりと構えており存在感を感じます。
人吉市指定天然記念物
・樹の種類:クス(クスノキ)
・幹の太さ
地上1mで二ツに分岐されております。
本幹:4.95m
枝幹:2.52m
根周:12.2m
・樹高:21.5m
・樹齢:不明
御神木の左には、「大神宮」があります。
伊勢神宮と深い関わりの神さまが祀られております。
(天の神・地の神ともいわれてます)
本殿裏側を通り、さらに観ておきたい場所ご紹介します。
本殿内には入れないので、本殿裏側で撮影したり造りを観たりするのもお勧めです。
ぐるりと本殿(国宝)、廊(国宝)、幣殿(国宝)、拝殿(国宝)周るのですから別の角度からという気持ちで国宝観察や撮影すればと思います。
もちろん、ここまでも車いす、ベビーカー移動は問題ないと思います。
宮地嶽神社・文化苑・興護神社・稲荷神社
左赤矢印まで進むと、宮地嶽神社、興護神社、稲荷神社の入口があります。
・宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)
一礼して木製の鳥居をくぐります。
お参り場所はこちらです。
御利益(神仏が人間に与えるお恵み)は家内安全、勝負の神、開運の神さまです。
御祭神
・息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)
・勝村大神(かつむらおおかみ)
・勝頼大神(かつよりおおかみ)
左側:稲荷神社
中央:興護神社
右側:回廊と書かれた文化苑の入口があります。
・稲荷神社(いなりじんじゃ)
参拝するには一度鳥居入口まで戻り、参拝されたほうがよいと思います。
赤い鳥居が目印です。
左側が稲荷神社です、お参りします。
五穀を司る神様です。
御利益は家内安全、産業繁栄、如意安楽(にょいあんらく)。
御祭神
・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
・大田神(おおたのかみ)
・大宮神(おおみやのかみ)
・興護神社(おきもりじんじゃ)
稲荷神社の右側にあります。
水を司る神様です。
球磨川(くまがわ)の氾濫を鎮めた灌漑(かんがい)の神さま、「水神の闇龗神(すいじんのくらおかみのかみ)」が祀られております。
・むすび回廊 文化苑
旧大宮司のお屋敷が文化苑となり、青井阿蘇神社の宮司を58代に引き継いだ屋敷を観光(一般公開)できる貴重な屋敷です。
神社と屋敷を結ぶ「むすび回廊」、入場料有料:大人300円、小人100円、乳幼児は無料です。
入苑時間:午前10時~午後4時
ただ、文化苑内は撮影禁止ですが、↓Googleストリートビューで一部360度グルリと見渡せます。
屋敷内のイメージがわかると思います。↓
むすび回廊文化苑で注意することです。
・入場料支払う場所には両替機がありません、必要な持ち物は小銭です
・入場料横にはパンフレットがあるので、地図を参考にすると便利
・入口と出口が一緒です
私みたいに、パンフレット持たず歩いていたら、出入り禁止の「正門」から出てしまうことになります。
ご注意ください。
いよいよ最後の国宝、楼門です。
青井阿蘇神社参拝 国宝5つ目:楼門
国宝の指定を受けた「楼門(ろうもん)」。
国宝すべて人吉球磨地方の「独特建築技法」が随所にみられますが、この楼門も見どころがあります。
まずは、外観です。
どっしりとした構えです、風格といい文句なしの国宝!です。
一の鳥居、二の鳥居を過ぎるとこのような画像景色になります。
私の場合は、一度楼門をくぐり撮影となります。
ここが記念撮影できる!ポイントでもあります、記念看板がありますので。
楼門(ろうもん)入る手前には「手水舎」「招霊木(おがたまのき)」があります。
手水舎です、さすが参道から参拝する通常参拝順路だと豪華ですね。
駅より近い鳥居から参拝に入るとある手水舎、↑画像の手水舎とは比べものになりません。
招霊木(おがたまのき)
この招霊木(おがたまのき)、スゴイのが「一円玉のモデル」となったそうです。
1円玉をよく見てくださいね、確かに左右2つに分岐されております、このおがたまの木も分かれております。
上を眺めると確かに似ている。
楼門のお勧めする見方
国宝5つ目の見方をご紹介します。
まずは、楼門前にある石灯籠(いしとうろう)です。
(画像タップすると拡大します)
画像の①~⑤でご紹介となります。
①が石灯籠です、基礎や中台、笠が八角形をした全国的にも珍しい灯籠なのでお勧めです。
②、楼門(ろうもん)の四隅には「鬼の顔」でしょうか「陰陽一対の人吉様式」があります。
③右大臣、左大臣?実は鬼だそうです、左右一対なのは「陰と陽」、これも珍しい。
④楼門の額、額はエメラルドグリーン、境内にもこの色が使われております。
⑤楼門の高さは約12m、かやぶき屋根(禅宗様式と桃山様式)を組み合わせ調和した建造物ですが、真下から竜神様が描かれているので、上を観てください。
竜神様わかりますか。
青井阿蘇神社の御利益
ご利益です。
・試験合格
・事業成就
・商売繁盛
・厄除け
・交通安全
青井阿蘇神社の御朱印
御朱印は、楼門(ろうもん)の横に「授与所」があります。
御守り、お祓いなどこちらで受け付けておりました。
平日に訪れたため、混雑しておりませんでした。
混雑している場合は、御朱印を先にお願いしておき、参拝やおすすめ場所観光してからいただくのも時間短縮となりオススメです。
以上が境内でこれだけは観ておきたい内容になります。
喫煙場所
境内でも1ヶ所だけ喫煙できる場所がありました。
授与所の横です、自動販売機やベンチも設けられており、歩き疲れたら少し休憩できる場所です。
人吉駅から歩いて到着後は、一度休憩し水分補給してから参拝やお勧め観光したらよいと思います。
駐車場
近くに無料駐車場、「参拝者専用」30台くらい停められます。
入口はこのような感じです。
駐車場から徒歩で青井阿蘇神社の楼門まで76m、1分の距離になります。
蓮池があるので、コイや蓮を眺めながら移動できますね。
アクセス
人吉駅から徒歩でのご紹介でしたが、自動車でのアクセス方法です。
所在地:〒868-0005 熊本県人吉市上青井町118
拝観時間:午前8時30分~午後5時
料 金:無料(文化苑だけ有料)
定休日:無休
お問合せ:0966-22-2274
バスやタクシーも考えられますが、JR人吉駅から近いので利用する必要はないと思います。
自動車(クルマ)でのアクセス
人吉IC~青井阿蘇神社駐車場まで車で3.1KM、約9分の距離になります。
Googleマップ上の表示なので、渋滞・混雑具合で到着時間は変わります。
おわりに
かやぶき屋根が印象に残る青井阿蘇神社、これだけの歴史ある建造物ですから間違いなくパワースポット、パワーいだだけました。
観光目線でオススメの見どころご紹介しましたが、多くて観れるの?と不安も感じると思いますが、コンパクトな神社です。
車椅子の方も、グルリと問題なく観光できると思います。
参拝して帰るだけでは本当にもったいない魅力ある建物、神社です。
滞在時間は、15分~1時間くらいでしょうか。
必要な持ち物は、文化苑に行くなら小銭、境内には飲料用自動販売機がありますが食する場所は境内にはありません。
近くには食事処とお土産がある「人吉温泉物産館」があります。
熊本県初の国宝となった神社そして最南端、茅葺屋根ですから雰囲気抜群です。
少し変わったところでは、神社への寄進は酒(日本酒)が一般的ですが、ここは焼酎だそうです。
伊勢神宮とも深く関わっており、地元の人に親しまれ「青井さん」という呼び名はユニークでもありながら人吉の代表する名所でもあります。
国宝の神社、青い阿蘇神社一度は訪れるべき神社ではないでしょうか。
SL人吉で私もこちらへ観光へ参りました。
熊本県人吉市周辺観光はこちらです。
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