【キイロスズメバチ注意】自転車ロードレース大会でも61人が刺される!おでかけ前に理解しておこう






目次 Contents

想定外の今回の事故、参加者はこの自転車ロードレース大会を楽しみにそして鍛錬してきたのであろう。
しかし自然界の生物(昆虫)は関係なく襲いかかった、それがキイロスズメバチであった。
安全に一番神経を尖らせていたのは大会関係者ではなかっただろうか。
入念にコースも下見して安全に配慮してきたはず、残念な事態が発生するとは誰もが想定外だったであろう。

また山道を歩く、サイクリングするといった行動は、是非今後のおでかけ前に心得ておきたい今回のケースだと思います。
今回の事故も踏まえて蜂(キイロスズメバチ)の生態を含め、ご紹介したいと思います。



自転車ロードレースの事故内容

2018年8月26日(日)午前7時55分ごろ、長野県松本市の乗鞍高原で開催された32回目(1986年開始)を数えた自転車レースで起きた事故。
参加人数:約4357人
全長:20.5KM
標高差:1260m(スタート地点標高1460m)
スタート地点:松本市安曇乗鞍高原観光センター前交差点
平均勾配:6.1%
ゴール地点:標高は国内舗装道路最高点の2,720m。(長野・岐阜県境)
国内ヒルクライムのパイオニアとして、サイクリストの絶対的な人気を得ている大会です。

事故の内容は、参加者ら61人がスズメバチに刺され、顔や手足などを刺された。
現場に待機していた救急隊や医療関係者が手当てを行い全員、軽症という。

刺された場所は、コースの一部である県道乗鞍岳線の夜泣峠付近、設置してあったガードレールの支柱にハチの巣があったという。
選手らを襲ったハチはキイロスズメバチ、大会関係者からは「3日前のコースの安全チェックでは巣は分からなかった」ということです。

大会には全国から4357人が参加しており、レースは予定通り行われましたが、少なくとも2人がレースをリタイアしています。

自転車コース地図
自転車ロードレース コースマップ
出典元:松本ヒルクライムマウンテンサイクリングin乗鞍事務局様

長野県松本市 蜂に刺された現場
画像元:Nippon News Network(NNN)様
こちらが蜂に刺された現場


画像元:Google Map
Google Mapから事故現場はこちらだと思います。

キイロスズメバチの生態

大会3日前(金曜日)には草刈りなどして準備を行った実行委員でしたが、キイロスズメバチの巣は見つけることができなった。
Wikipediaほど詳しくはありませんが、少しキイロスズメバチについて触れてみます。

ケブカスズメバチ=キイロスズメバチ(黄色雀蜂)と呼ばれています。

# 昆虫 #蜂 #スズメバチ #キイロスズメバチ

赤井風信子(あかい かのこ)さん(@hyacinth_thered)がシェアした投稿 –

形姿・見分け方

体長:女王バチ25~28mm、働きバチが18~24mm
色:頭部の色は黄色、胸部は黒色で全体的に黄褐色の毛で覆われている。
巣の規模:やや小さい
体の特徴は全体に黄色っぽい産毛で覆われている、民家の軒下に巨大な巣はほとんどがキイロスズメバチです。
危険度は10段階中レベル9なので小さくても凶暴、駆除する方も一番厄介だといわれてます。

生息地

北海道、本州、四国、九州
結局、日本中どこでも生息していることになるようです。



生態・性格

攻撃性(凶暴)が非常に高く、警戒心も強く神経質で敵に対し執念深い。
巣の近くを通っただけで攻撃されることもあることあり刺される事故が最も多いキイロスズメバチです。
近寄るだけで巣から出てくる動画はこちら(30秒)

巣を作る営巣(えいそう)場所

閉鎖されている空間を好み初期の営巣作りを行うそうです。
今回の事故の場所は道路のガードレールの支柱の穴(閉鎖空間)に蜂の巣を作っていたことで初期の巣だったことが判明できます。

閉鎖空間に作った巣が大きくなると引越しをするそうです。
引越し先は、閉鎖空間ではなく軒下などの開放空間ですが多数の働きバチがいるので最近までなかった場所に大きな巣ができてしまうようです。
大きな巣になると直径30~80cm、ハチ数は6000~8000匹だそうです。


その他に、山林、農村部、住宅の庭木、植え込み、玄関の軒下、側溝のふたの裏側、雨が当たらず暖かい場所を好み巣を作るようです。

キイロスズメバチは人間の住む環境下に適応能力もあり、果実、飲み残しの缶ジュース、生魚もエサにしています。
ハチに注意
某観光場所で撮影した画像ですが自動販売機専用のゴミ箱の上に貼ってあった注意ポスターです。
空き缶を捨てようとしたらキイロスズメバチが襲う!
「飲み残しを狙って集まってきます」
おでかけ中も警戒したい事柄です。

キイロスズメバチの活動期間

活動期間:5~11月
個体数は9~10月に最大となり刺傷事故も秋が最も多いそうです。
今回の事故は8月のことでしたからまだ固体数が少ない時期だと判明です。



キイロスズメバチのエサ

食性は幅広いようです。
昆虫、クモ類、カエルやヘビの死骸、クヌギやコナラの樹液、ブドウや柿などの熟果、飲み残しジュース、狩りは常に単独で行われ、オオスズメバチのような集団での襲撃はみられない。

対策

巣を発見したら駆除業者へ連絡するのが一番のようです。
刺されるとアナフィラキーショックとなる場合があります。

アナフィラキシーとは、「命にかかわるような激しいアレルギー反応」となりアナフィラキシーショックという。
症状は、発汗、吐き気、頭痛、腹痛、じん麻疹、顔面蒼白、冷や汗、立ちくらみが現れるようでしたら注意が必要です。

今回の刺される事故でここまでの症状になった方はいないようなので安心しておりますが、実は2度目に刺されると極めて危険だということがわかりました。

一度蜂に刺されると、約10%の方が蜂毒に対して抗体ができハチアレルギー(アナフィラキシー)となり、約2%の人は身体が過剰に反応して血圧が下がり生命にかかわるショックを起こす危険だそうです。
生命に関わるショック(アナフィラキシーショック)症状は、刺された数分以内に全身が赤くなる、呼吸が苦しくなる、血圧が下がる等の症状が現れるようです。
このような場合、早期に病院で治療が必要とされ、最悪の場合は死に至ります。

年間30~70人が刺され亡くなっており、多くがアナフィラキシーショック、死亡例の多くは刺されてから1時間以内、症状が現れるのが15分以内といわれている。

刺されたら病院へは何科を受診すればよいのか?
アレルギー科があるような大きな病院又は皮膚科を受診します。
もし抗ヒスタミン軟膏やステロイド剤があるようでしたら、毒を搾り出した後、水で洗い流し患部に塗布し病院行くのもよいといわれてます。



おわりに
今回の自転車ロードレース事務局は「次回の大会からは事前のコースチェックをより慎重に行いたい」とコメントしております。
ガードレールの支柱がキイロスズメバチの巣だったとは驚いております。
秋にかけ蜂に刺される被害発生件数も多くなると思いますが、おでかけの際はハチのことも気にかけて楽しんでください。

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